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しゅきしゅき。

思い出話
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書いた人
しっくん

氷河期世代。
大学を卒業するも正社員になれず、非正規生活。
やっと正社員に採用されるも、病気。
お金なし、持病あり。
それでも結婚と幸せを手に入れることはできるのか。
ロスジェネの逆襲はあるのか。
まずは稼ぐことに挑戦中。
自分で稼げるようになって支えてくれた人や社会に恩返しがしたい。

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あのね、聞いて。
思い出話なんだけど。

幼い頃、社宅に住んでいた。
そして、お隣にはちかちゃん一家が住んでいた。
ちかちゃんは同い年の女の子で。
僕たちは、毎日のように一緒にいたらしい。
踊ったり歌ったり、遊んだりしていたらしい。

もちろん記憶はない。
けれど幼いこというものは芸を仕込まれるもので。
僕たちは2人で芸を仕込まれていたようだ。

そのひとつが「しゅきしゅき」というもので。
「しゅきしゅき~」って言われると、2人でほっぺたをスリスリしていたらしい。
「しゅきしゅき~は?」と言われ、2人でスリスリしていたらしい。

思い起こすと、これが初めて身内以外に僕が表現した
「はじめての好き」なのかもしれない。

だけど、その生活も長くは続かなかったようだ。
ちかちゃん一家は、引っ越してしまったらしい。

それからだいぶ時が経ってから、僕たちは再会することになるんだけど。
それはまた、別のお話。

聞いてくれてありがとう。

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