エンジン音が遠のき、代わりに巨大な銀翼が空を切り裂く轟音が鼓動を震わせる。
ここは世界中から旅人が集い、そして飛び立っていく、王国で最も活気にあふれた「ワガママ国際空港」だ。
だが、今回のバスツアーの目的は、免税店やカフェが並ぶきらびやかなロビーではない。

ユーたち、到着だよぉ!
公式バスツアー、次の降車ポイントはここ!
この記事を最後まで読めば、空港の最も目立たない場所に隠された場所でタロットカードや作品の力で相談者を応援してくれるしっくんの正体が丸わかりになっちゃうんだ!
王国の「裏の歩き方」を知りたい旅人は、ミーの旗についてきてぇ!
…あ、痛っ!
勢いよくバスのタラップを降りたら、自分の靴の裏にガムテープがくっついてて、そのまま顔面から地面にズザァ…!
空港の片隅、揺れる紫のカーテン
最新鋭の設備が整うターミナルの片隅。
貨物搬入口に近い薄暗い通路の行き止まりに、そこだけ時間が止まったような空間がある。
色あせた紫のカーテンが微かに揺れ、古い真鍮のランプが怪しく光るその場所。
看板にはただ一言、「しっくん日和」とだけ記されていた。

ふむ…この空気感。
あまり人に見つかりたくないようじゃな。
こっそりと人々を眺めておる。

ねぇねぇ、見て!
ガイドブックの「王国の七不思議」のトップに、この場所が載ってるわよ…!

ユーたち、静かに…。
中から不思議な歌声が聞こえてくるよぉ。
的中と困惑の「しっくん」鑑定室
カーテンを潜れば、そこには深いフードを被り、怪しく光る水晶玉を覗き込むミステリアスな影があった。
自称王国の応援団員しっくん。
彼は旅人の悩みを聞き届けると、タロットカードを片手に、静かに運命の言葉を紡ぎはじめる。
どうやら水晶は飾りのようで、見つめてみるけど何も見えていないようだ。

どーも、こんちくわ☆
…お入りなさい。
あなたの今日の運勢は「向かい風」。
でもガムテープで翼を補強すれば、どこまでも飛べるでしょう。

ガイドブックによると、この人は占い師というよりもあなたの応援団らしいわ。
他にも作品を作ったり物語を書いたりして国民を応援したいらしいわ。

あなたの悩みは「鼻水が止まらない」ことですね?
それは、僕サ…いや、僕の話を聞かないからです。
グリンピースは肉じゃがに入れないようにしましょう。
…あ、失礼。
金運、恋愛運、そして「今日のおかず」まで。
迷える旅人たちは、彼の不思議な言葉に導かれ、なぜか晴れやかな顔で再び空へと旅立っていく。
その正体が、お城にいる「あの人」にそっくりだという噂は、ここでは禁句である。
旅の終わりに
空港の隅で紡がれる言葉は、今日も誰かの背中をそっと押し、あるいは鋭く突き刺す。
ミステリアスな彼の導きは、まだはじまったばかりだ。

ふぅ…なんだか不思議な時間だったわ。
ガイドブックの記述通り、ミステリアスな人ね。

ユーたちもしっくんの記事をチェックして、運勢を爆上げしてねぇ!
次の停車駅は、もっと賑やかで「あらごし」な日常が待ってる「動物園」だよぉ!

パンダが笹を食べて寝ておらねばよいがのう…ほっほ。

…あ、痛っ!
「次は動物園だぁ!」ってジャンプしたら、空港の保安検査場のアームに引っかかって、そのままX線検査機の中に…!


