どーも、こんちくわ☆
しっくんです。
じつは僕、毎年この季節になると、密かに胸を躍らせている一大イベントがあるんです。
それは、父からいただく、もぎたてのスイートコーンのおすそわけ。
今年もその季節が、ちゃんと僕の元へやってきてくれました。
手渡された瞬間、手のひらに伝わってきたのは、ずっしりとした確かな重み。
そして、自然の息吹をそのまま閉じ込めたような、少ししっとりとした緑の皮の感触。
「あぁ、今年もこの重みに出会えたんだなぁ」
そう思うだけで、なんだか胸の奥がじんわりと温かくなります。
毎年、変わらずに美味しいものを届けてくれるありがたさ。
今年もこうして食べられる幸せが、五感を通して体いっぱいに染み渡っていくみたい。

だけどね、ここからが僕の「本番」なんです。
とうもろこしという生き物は、とにかく時間の経過にシビア。
世の中には「湯を沸かしてから収穫しろ」なんていう、最高にストイックで格好いい格言があるくらいですから。
畑から離れたその瞬間から、美味しさのカウントダウンはもうはじまっているわけです。

緑の皮をいそいそとはいで、きらきら光るヒゲを一本残らず丁寧に、でも大急ぎで取り除いていく。
この時の僕の脳内は、完全にタイムアタックのモードです。
「一刻も早く、この美味しさを閉じ込めたい……!」
送ってくださった方の想い。
父がおすそわけしてくれたその想いを、自然がくれた最高の恵みを、一番いい状態のままでぎゅっとホールドしたい。
そんな、ちょっと必死で、大真面目な情熱が体の中心でメラメラと燃え上がっちゃう。
すぐにレンジへと向かい、扉を閉めて、スイッチをポン。
あとはもう、ただひたすらに待つだけの数分間です。
これがね、本当にじれったい。
部屋の中にふんわりと、あの青くて甘い、たまらない匂いが漂いはじめるものだから、僕の胃袋と心はもう限界寸前。
「早く鳴れー! 早くー!」って、電子レンジのデジタル表示を1秒ごとにじっと見つめちゃうんです。
待ち遠しくて、胸のドキドキが止まらない。
そして、ついにその時がやってくる。
ピピピッ。
「よっしゃーーー!!!」

扉を開けた瞬間にブワッと広がる、まばゆい湯気。
その向こうでツヤツヤと輝く、黄金色の粒たち。
熱々のところにかぶりつけば、口の中で弾ける圧倒的な甘み。
あぁ、急いでよかった。
この瞬間のために、僕は全力を尽くしたんだ。

僕たちの日常って、きっとこういうことの連続なんだと思う。
どんなに泥臭くても、ジタバタあがいていても、「今、この瞬間の一番いいもの」を掴み取るために、必死になって走る。
タイムアタックみたいな毎日の中で、必死に閉じ込めた美味しさや、誰かの想いに気づけたとき、僕たちの命は最高に輝くんです。
あなたも、目の前にある「大切な瞬間」を逃さないように、湯を沸かして待つくらいの勢いで、全力で飛び込んでみてほしい。
ジタバタしたっていいじゃない。
その先には、飛び上がるほど熱くて甘いご褒美が、ちゃんと待っているんだから。
今年も最高に美味しい幸せを、本当にありがとうございました。

