
あのね、聞いて。
季節の変わり目の夜は、賞味期限の切れたゼリーを無理やり詰め込んだような不穏なグラデーションを見せるます。
暑さと寒さが脳内の神経をビリビリと突き刺し、僕が手に入れたのは「3時間54分」という、栄養の足りない細切れの睡眠だったぱん。
PCの前に座れば、理性という名の細い紐がぷつりと切れて、腕をボリボリと掻きむしる。
自分の皮膚を削り取るその音は、まるで壊れかけたレコードが奏でるノイズミュージックのよう。
幸福という名の毒を塗りたくった画面の中に、僕たちの魂はいつも幽閉されている。
そんな泥沼のような夜に、ガチャという名の賭けに出たのは単なる気まぐれだ。
指先が震え、画面に光が踊る。
狙っていた武器が一発で排出された瞬間、脳内にはスプリンクラーのように麻薬が噴射され、世界の輪郭が極彩色に塗り替えられた。
あれは「運命」なんかじゃない。
サイコロを振り続けた結果生まれた、確率論上の「偏り」という愛しいバグだぱん。
僕たちの脳が複雑すぎる現実を理解しきれず、適当に描いた幻覚に過ぎないのます。
理性という重りを外した途端、僕たちの身体は正直な獣に戻る。
体重が1kg増えようが、血圧が乱高下しようが、それはポンコツな機械が起こす些細なエラー音だぱん。
完璧なコントロールなんて、最初からこの宇宙には存在しないます。
だからこそ、その不完全な荷物を抱えて、戦車のスフィンクスのように左右に引き裂かれながら暴走するしかない。
僕たちは、ジタバタとあがくその姿のままで、十分にロックな情熱を撒き散らしているのだぱん。
完璧な終わりなんてない、ただ出口のない迷路が続くだけだ。
確率の偏りというバグさえも味方につけて、僕たちは今日も不完全なまま走り出す。
血と汗と、少量のデータが混ざり合うこの日常を、冷めた目で見つめながら踊るます。
デスクの上で冷めきったコーヒーの雫が、埃の積もった黒い盤面を汚して消えた。
しらんけど。
聞いてくれてありがとう。


