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眩しい誰かと何者でもない僕、台風の低い雲の先に見つけた青空

僕の日日
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どーも、こんちくわ☆
しっくんです。

なんだかそわそわして、胸の奥がずっと波打っているような日でした。

どうしても、僕の恩師に届けたいものがあったのです。
お会いできるかどうかは分からなかったけれど、迷っている時間に背中を押されて、思い切って会いに行ってみることにしました。

手土産に選んだのは、一本の焼酎。
それも「はなたれ(初垂れ)」と呼ばれる、蒸留の過程でほんの最初の一滴、一番旨味と香りが凝縮された特別なものです。
「初」という響きが、新しい立場に挑戦される恩師にぴったりだと思ったし、何よりその名前の響きが、僕にとってはいつまでも「わんぱく坊主」のような無邪気さを持つ恩師らしくて、これしかないと決めていました。

ラッキーなことに、恩師はいらっしゃいました。
ほっと胸をなでおろしたのも束の間、通されたのは、かつて僕自身も憧れてやまなかった、まさに最高峰とも言える素晴らしい場所でした。

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そこには、僕の知り合いも何名か働いていらっしゃいました。

聞こえてくるのは、周りでマジメにお仕事をされている方々の、引き締まった日常の音。
ササッと書類をめくる音や、責任ある立場で交わされる静かな会話。
みなさん本当に立派で、ちゃんと社会に必要とされて、名誉も立場もあって、誇りを持って働いている。
伴侶や家族もいらっしゃって、生活をしっかりと支えている。

その音をじっと聴いているうちに、僕の心には、ごまかしようのない感情がぽつりと湧き上がってきました。

(あぁ、僕はまだ、なにも残せていないな)

正直に言えば、うらやましかったです。
一方の僕はといえば、まだ何者でもなくて、誰かに強く必要とされているわけでもない。
社会の歯車にさえなれていなくて、健康のことだって、まだおぼつかないまま。
みんなが眩しくて、自分が酷くちっぽけに思えてしまいました。

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恩師の元を辞して建物の外に出ると、どんよりとした空気が肌にまとわりつきました。
見上げた空は、台風が近づいているせいか、驚くほど低く垂れ込めていました。

重たくて、厚くて、僕の行く手を阻むような低い雲。
だけど、その時ふと思ったのです。

この分厚い雲の裏側にはきっと、誰もが目を見張るような真っ青な空が変わらずに輝いているはずだ、と。

みんなはもう、あの雲を突き抜けた場所で生きているのかもしれない。
だったら、僕はここからはじめればいい。
地上でジタバタあがきながらこの低い雲を越えて、僕にしか作れない僕だけの青空を絶対に作り出してやる。

周りと比べて凹む夜があってもいい。
何も持っていない自分に、静かに涙する日があったっていい。

だけどね、そこからが僕のスタートライン。
恥ずかしくない自分になるために、僕はここから、もう一度しっかりと足を踏み出そうと思います。

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