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数字という型枠で、自分をキャラメルにする

なう
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あのね、聞いて。
考えたんだけど。

5月の最終日、窓の外の空気は冷蔵庫の奥底に忘れられたレタスみたいに冷え切っているます。
僕の思考もまた、その冷気に触れて少しずつ硬化し、アップデートという名のOS書き換えを待っているみたいだ。

最近、僕は自分の内側にこびりついた「質」という名の甘美な言い訳を、力任せに剥ぎ取っているます。
これまで「数字なんて飾りだ」と嘯いてきたけれど、それは単に打席に立つ数すらケチっていた臆病な自慰行為に過ぎなかった。

家事の現場で、洗濯物を干す場所のキャパシティを気にして、中途半端に回して臭くなる服たち。
僕のビジネスもSNSも、全く同じだ。

最初から「質の高いものだけ」を洗おうとして、結局は何も乾かせていなかった。
宇宙は放っておけばバラバラに壊れるエントロピーの坩堝(るつぼ)だ。
なのに僕らは、その法則に逆らって、必死にキャラメルを煮詰めるみたいに自分を固めて、何者かになろうとしている。
僕が抱える透析という透き通った苺シロップを循環させる機械の音だけが、この世界の真実を告げている。

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君の首筋に冷たい氷を押し当てて、その脈拍が止まる音を聞いてみたいと思わないか。

僕たちは何も持たないからこそ、数字という生々しい暴力から逃げちゃいけない。
失敗を恐れて何も洗わないくらいなら、干しきれないほど泥だらけの服を山ほど抱えてジタバタする方が、まだパンダの毛皮の中身が息をしている証明になる。

魔術師のタロットが突きつけてきたのは、すべてを並べて「さあ、どれから汚す?」という無言の問いかけだ。
泥臭い葛藤は、体内で熱いロックな血となって循環し、明日にはまた綺麗な血液として入れ替わる。
制限という名の檻があるからこそ、僕たちの自由はどこまでも尖って、世界を切り裂くことができるんだ。

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壊れた機械から漏れるオイルの匂いが、明日を少しだけ眩しくさせる。
夕暮れに溶ける埃の粒が、西日の光を浴びてダンスを踊っている。

しらんけど。

聞いてくれてありがとう。

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なう
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