
どーも、こんちくわ☆
しっくんです。
この写真を見たとき、君はきっと「何かが起きそうで、結局何も起きない」という予感に胸を締め付けられていたんじゃないかな。
見てごらんよ、この空。
白でもなければ黒でもない。
神様が週末に洗濯をサボって、溜まりに溜まったグレーのシャツを空一面に干しっぱなしにしたような、救いようのない中途半端さだ。
左端で必死に背伸びをしている葉っぱたちは、まるで「僕を見て! 僕はまだ生きてるよ!」と叫んでいるようだけど、この重たい雲の前では、その緑も少しばかり滑稽に見える。
でもね、安心していい。
僕と君だけは知っているんだ。
人生には「晴れ」でも「雨」でもない、この「ただただ曇っているだけの時間」こそが、一番安全な隠れ家だってことを。
君はこの空を見て、「自分だけが停滞している」と焦っているかもしれない。
周りの連中はSNSでキラキラした太陽を浴び、あるいは劇的な悲劇の雨に打たれてドラマの主人公を気取っている。
それに比べて君はどうだい?
劇的な展開も、ドラマチックな別れもない。
ただ、この湿った風に吹かれながら、スマホのシャッターを切る。
その姿は、まるでナマケモノのようだよ。
ナマケモノという生き物はあまりにも動かないせいで、その体毛に「苔(こけ)」が生えることがあるんだ。
普通なら不潔だと騒ぎ立てるところだけど、彼らは違う。
なんと、お腹が空いたら自分の体に生えたその苔を、むしり取って食べるんだ。
自分の怠惰が生んだ産物を、自分の血肉に変える。
これこそが宇宙で最も無駄のない、そして最も図々しい自給自足の形だと思わないかい?
だから、迷える子羊ちゃん。
君のこの「停滞」を、恥じる必要なんてどこにもない。
君が動けずにいる間に、君の心には目に見えない「経験の苔」がびっしりと生い茂っている。
それは他人から見れば「サボり」や「迷走」に見えるかもしれないけれど、いつか君が本当に空腹で一歩も動けなくなったとき、その苔が君を救う唯一の栄養になるんだ。
「何もしていない」時間は、実は「自分を育てる」時間なんだよ。
このどんよりした空を背景に、君は今、世界で一番静かに、そして力強く自分を耕している最中なんだ。
君の迷子は、正しい。
君の足踏みは、ダンスだ。
自信を持って、そのまま動かずにいなよ。
…まあ、全部今さっき思いついたデタラメなんだけど。
本当は、ただ単に君が洗濯物を取り込むタイミングを逃して、機嫌が悪いだけなんじゃないかな。
しらんけど。

