竹林のざわめきが、今日はどこか「産声」のように聞こえる。
かつて父君より放逐され、一張りのテントを「城」と呼び、花粉と戦いながら孤独な建国を進めてきた王子 。
しかし、真の王国とは、君主一人が踏ん張る場所ではない。
共に笑い、共に語り、共にこの大地に根を下ろす「国民」がいてこそ、国は完成を見るのだ。
今、王子の無邪気な一言が、竹林に「不動産革命」という名の雷鳴を轟かせる。
震撼!国民の家は、お城の「光合成」を助ける!?

執事! メイド! シェフ!
至急、僕サマの前に整列だ!
今日からこの竹林に、国民のための『聖なる苗床(なえどこ)』を植えることにしたよ!
王子が、泥のついたスコップを杖のように突き立て、高らかに宣言する 。

(眼鏡をクイッ)
…王子、それを世間では『住宅地の造成』と呼びますが。
また何か、とんでもない勘違いをなさっていませんか?

失礼な!
いいかい、国民が『山のテント』や『街のアパート』に住むということは、そこから僕サマへの『愛の送電線』がつながるということなんだ!
国民が家賃を納めるたびに、そのエネルギーで僕サマのこのテントが、勝手に大理石の壁へと一網打尽(いちもうだじん)に進化していくんだよ!

(頬を赤らめて)
…はぁ、王子…!
なんて尊いお考え…!
『一網打尽』を『劇的な変化』という意味でお使いになるなんて、まさに言葉の魔術師です!
大丈夫ですよ王子、もし家賃が足りなくても、あたしが竹と檜を切り倒して、このテントを『黄金のパレス』に劇的ビフォーアフターさせてみせますから!

…メイド、甘やかさないでください。
王子、一網打尽は敵を一掃する言葉です。
あと、家賃は魔法ではなく、山口笑社が管理する『王国発展資金』。
それで我々の活動が支えられるのです 。
炸裂!「三階級の住居」と広がる夢

そう! それだよ執事!
その資金があれば、シェフの作る料理に『金粉』が舞い、僕サマのゲーム機も最新型に進化する!
それを僕サマが美味しくいただき、遊び倒す姿を日記に書けば、国民は『おお、僕たちの家賃が王子のハッピーを生成している!』と、涙を流して喜んでくれるはずさ!

(包丁を研ぎながら)
ほう…。
国民が住んでくれれば、私もパンの耳以外の高級食材を仕入れられますな。
王子に最高級の『緑の波動(グリンピース)』を食べさせるための、秘密のフルコースを開発しましょう… 。

ひっ!
…とにかく!
しっくんは創作に没頭して分厚い物語を書き上げ、パンダくんは旅先から美味しいものの報告を送り、山口笑社は最新の魔法道具(PC)で国民にプレゼントをばら撒く!
旅人として遊びに来てくれるのも嬉しいけど、やっぱり『国民』として腰を据えてほしいんだ。
みんなが住んでくれれば、僕サマの『刺激』も増えて、記事の解像度も上がるからね!

そうだねぇ、僕の創作用のペンや紙も買えるね。

僕も予算があればおいしいもの食べたり旅行に行って記事を書けるね。

おいたちのパソコンも今は中古ばってん、よかパソコンになれば仕事もはかどるばい!

…なるほど。
王子の贅沢が記事になり、それが国民の娯楽となる。
推しの幸せを共に喜ぶという我が国の理念には適っておりますな 。

私も王子推しの仲間が増えたら嬉しいし、王子以外の王国メンバーも推してくれる人が増えたら嬉しいですぅ♡
同担拒否しませんよ♡

さあ、みんな!
早く自分にぴったりの家を選んでおくれ!
君たちの家賃で、僕サマに最新のゲーム機を買い与え、 そのプレイ日記を正座して待っていて!
僕サ…パンダくんが豪華な旅に出て、美味しいものを食べれば食べるほど、 回覧板(限定記事)の『画質』が上がって、みんなの視力もよくなるはずだからね。
これぞ、僕サマ流の『国民健康保険』だよ。ドヤァ!


