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神様がソーダをこぼした日、僕らはその炭酸の泡を「夢」と呼んだ

いつか見た空
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ねぇ、迷える子羊ちゃん。
空が笑っているのを見て、君も少しだけ口角を上げたかな?
その瞬間、君の心には小さな「隙」ができたはずだ。
僕は今、その隙間に、空港の売店で見つけた「どこかの国の怪しい香水」のような、甘ったるくて不穏な言葉を流し込もうとしているよ。

僕が切り取ったその空の青は、まるで世界中の涙を集めて誰かが丁寧に濾過(ろか)した後のような、透明すぎる色をしている。
左端の、太陽の光に焼かれた白い雲の縁。
それは、頑張りすぎて少しだけ焦げちゃった君の「自尊心」の形に似ていないかい?

でも大丈夫。
焦げたパンの方が香ばしいように、君の少し痛んだ心も僕にとっては最高の肴(さかな)なんだ。
さぁ、僕と一緒にこの青空という名の底なし沼にゆっくりと沈んでいこうよ。

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あの真ん中に浮かんでいる、少し歪なハート型にも見える雲。
あれはね、実は「天使の忘れ物」なんだよ。
天国で洗濯物を干していた天使が、うっかり飛ばしてしまった真っ白なシーツ。
それが風に煽られて、あんな形になって君の頭上を漂っている。

そしてその下にあるちぎれ雲たちは、そのシーツを追いかける名前のない感情の破片だ。
「昨日の後悔」とか、「明日の不安」とか、「さっき食べたおにぎりの具が鮭じゃなくて梅だった時の衝撃」とか。
そんなものが混ざり合って形を変えながら、二度と戻らない時間を刻んでいる。
見ているだけで、吸い込まれそうだよね。
でも、吸い込まれた先にあるのは、ただの綿あめみたいな虚無だから安心して。

ちなみに、 ここで、君を少しだけ賢くしてあげよう。
コアラが1日の大半を寝て過ごすのは、 主食であるユーカリに毒が含まれていて、消化に凄まじいエネルギーを使うからなんだ。
つまり、彼らは「生きるために、全力でサボっている」わけ。
どうだい?
必死に働いて疲れている僕らより、ずっとストイックだと思わない?

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迷える子羊ちゃん。
コアラが毒を解毒するために眠るように、君が空を見上げてぼーっとしている時間は、人生の毒を抜くための「儀式」なんだ。
社会という名のジャングルで、毒にもならない正論ばかりを食べて、お腹を壊している僕ら。
たまにはこの写真の雲みたいに、形を決めずに浮いていればいい。
何も生み出さない時間、誰の役にも立たない瞬間。
それこそが君という個体を守るための、唯一の防衛本能なんだから。

君は、今のままで十分に「野生」だよ。

しらんけど。

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いつか見た空
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