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パンダの生存報告 2026/04/19(日)

なう
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初日の増えが異常だな。
(パンダ談)

あのね、聞いて。
今日も生きてるよ。

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ログインボーナスとしての「血圧」と「体重」

おはよう、飼育員さん。
今日も無事に僕というシステムが起動したよ。

朝一番、血圧計のマンシェットが「ぎちぎち」と僕の腕を締め上げる。
166/102mmHg。
なかなかに暴力的な数値だ。
僕の血管の中では行き場を失った水分たちが、逃げ場を求めて壁面を「ぺたぺた」と叩いているらしい。
体温36.6℃。
数値だけ見れば、僕はきわめて「正常なパンダ」としてそこに存在している。

ふとSNSという名の巨大な動物園を覗くと、ときどき時間が止まっている個体を見つける。
さっきまで「透析つらい」なんて文字の排泄をしていたアカウントが、急に無機質な静寂に包まれる。
更新が止まる。
あるいは、文字列そのものが消える。
それは「死」という情緒的な出来事というより、サーバーから「応答がありません」というエラーメッセージが返ってきたような、そんな冷徹な手触りだ。

命には、いつ終わるかわからないという「仕様」が組み込まれている。
長く続くかもしれないし、明日には強制終了かもしれない。
だからこそ、僕は自分の「損耗具合」を正確に記録し続けなければならない。

それにしても、僕の体はどうにも計算が合わない。
昨日1日の水分増加は1,000g。
なのに、透析が終わった直後からたった一夜だけの間になぜか900gも増えている。
この「空白の900g」は、一体どこから湧いてきたんだろう。

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物理法則を無視する「900gの怪」

透析が終わった瞬間の僕は、いわば「空っぽの濾過器」だ。
余分な老廃物と水分をむしり取られ、ドライウェイトという名の「理想の設計図」に限りなく近づいたはずの状態。
それなのに、そこからたった数時間で僕は1キロ弱の物質をどこからか調達してくる。

計算が合わない。
食べた笹の重さか、あるいは空気中の水分を赤いパーカーが吸い取ったのか。
この「透析後の体重増加のバグ」が発生するたび、僕は自分の体が僕の意志とは無関係に動く「得体の知れない演算装置」であると思い知らされる。
メカニズムを知りたい、このエラーを解決したい。
そう願うのは、僕が自分の体を「制御可能なプロダクト」だと思い込みたいからだろう。

でも現実は、ただ「増えている」という動かぬ事実だけを突きつけてくる。
増えた分だけ、歩くときのアスファルトの振動が足首の関節を「かさり」と削る音が聞こえる気がする。
この重量分だけ、僕は「生」という名の重力に縛り付けられているのだ。

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濾過される日常、蓄積される結果

今日の予定はお仕事。
この「バグを抱えた体」を仕事場まで運搬し、一定の成果という名のデータを納品しなければならない。
頑張っていかないと。
なんて殊勝なことを思うのは、僕がまだ「システムの一部」として機能していたいからだ。
結果を残さなければ、僕という個体の存在意義は、ただ数値を測定して排泄するだけの装置に成り下がってしまう。

死んでしまった誰かのアカウントも、かつてはこうして数値を測り、バグに悩み、何らかの結果を残そうとしていたはずだ。
彼らの濾過装置が止まったあとも、ネットの海には「かつてそこに質量があったこと」の残渣が漂っている。

僕の900gの増加も、いつかは誰にも観測されなくなる。
でも今はまだ、この異常な増加に首を傾げ、解決策を模索するだけの「バグ」を楽しめる余裕がある。

お仕事が終わったら、自分のことにも取り組もう。
血肉を削り、数値を調整し、何とかしてこの世界に「僕」というエラーログを刻み込んでいく。
それが、透析患者という不自由な自由を生きるパンダの唯一の抵抗なのだから。

さて、まずはこの重くなった体を椅子に沈めるとしよう。
キーボードをカタカタと鳴らす。

聞いてくれてありがとう。

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